第127回 水戸の梅まつり
- 開催期間
- 令和5年2月11日(土・祝)〜3月19日(日)
- 会場
- 偕楽園・弘道館(茨城県水戸市)
梅の香りが春の訪れを告げる
120年以上の歴史をもつ「水戸の梅まつり」。会場となる偕楽園は金沢の兼六園・岡山の後楽園とともに日本三名園のひとつに数えられており、江戸時代天保13年(1842年)7月、水戸藩第9代藩主徳川斉昭公により、領民の休養の場所として開園されました。
園内には約100品種3,000本もの梅が、春の訪れを告げるかのように可憐に咲き競います。 様々な品種があるため、「早咲き」「中咲き」「遅咲き」と長期間にわたり観梅を楽しむことができるのも魅力です。
会場となるのは水戸市・偕楽園と弘道館
「水戸の梅まつり」の会場となるのは、水戸市の偕楽園と弘道館。ともに水戸藩第9代藩主徳川斉昭公により、偕楽園は「衆と偕(とも)に楽しむ場所」として、弘道館は「文武を学ぶ水戸藩校」として、互いに対をなす存在としてつくられました。
2015年には「近世日本の教育遺産群 -学ぶ心・礼節の本源-」として、日本の文化・伝統を守る「日本遺産」に認定されています。
偕楽園
金沢の兼六園・岡山の後楽園とともに日本三名園のひとつに数えられる偕楽園。天保13年(1842年)、水戸藩第9代藩主徳川斉昭公により、領民の休養の場所として造園されました。好文亭も斉昭自ら設計したもの。
茨城県水戸市常磐町1-3-3 6:00〜19:00 (好文亭は9:00〜17:00) 大人/300円、小中学生/150円、満70歳以上/150円(好文亭は大人/200円、小中学生/100円、満70歳以上/100円) 029-244-5454 (偕楽園公園センター)
弘道館
旧水戸藩の藩校として学問と武芸の両方が重視され、文館では儒学・礼儀・歴史・天文・数学・地図・和歌・音楽など、武館では剣術・槍・柔術・兵学・鉄砲・馬術・水泳など多彩な科目が教えられていました。
茨城県水戸市三の丸1-6-29 9:00〜17:00 大人/400円、小中学生/200円、満70歳以上/200円 029-231-4725 (弘道館事務所)
偕楽園の梅を代表する「水戸の六名木」
偕楽園の中にある全ての品種を調査・研究し、中でも花の形・香り・色などが特に優れているものを6品種選定。それらを昭和9年に水戸の六名木としました。六名木はそれぞれ六角形の柵で囲われているので、遠目からも目立つものとなっています。
烈公梅
野梅系・野梅性
1月下旬~2月下旬
白難波
野梅系・難波性
1月下旬~2月下旬
月影
野梅系・青軸性
2月中旬~3月上旬
江南所無
豊後系・杏性
3月上旬~4月上旬
柳川枝垂
野梅系・野梅性
2月上旬~3月上旬
虎の尾
野梅系・難波性
2月上旬~3月上旬
※開花時期は目安です。その年の気象条件等により前後することがあります。
時期によって変わる、梅の楽しみ方
偕楽園の梅は約100品種3,000本。いわゆる「早咲き」(1月中旬~2月中旬頃)、「中咲き」(2月上旬~3月中旬頃)、「遅咲き」(3月上旬~4月上旬頃)と分けられ、種類によって開花時期が異なります。
訪れるたびに梅のさまざまな表情を発見できる楽しみも、水戸の梅まつりならではの魅力のひとつです。
早咲き(1月中旬~2月中旬)
早咲きの時期の楽しみ方は “探梅”。まだ固い蕾が多い中、ほころんだ梅の花を一輪一輪探しながら散策してみましょう。
代表的な早咲き品種は「八重寒紅」「白難波」「八重冬至」「烈公梅」など。
中咲き(2月上旬~3月中旬)
中咲きの時期の楽しみ方は”賞梅”。春の気配を感じながら、たくさんの梅が咲き競う見事なさまを楽しみましょう。
代表的な中咲き品種は、水戸の六名木の「虎の尾」「月影」などです。
遅咲き(3月上旬~4月上旬)
遅咲きの時期の楽しみ方は”送梅”。遅く咲き始めた梅の香りを楽しみながら、去りゆく梅の季節を見送りましょう。
代表的な遅咲き品種は「白加賀」「春日野」「江南所無」などです。